爾比久良 大吾の献上菓子
懐かしい和菓子を頂きました。
母が愛していた和菓子で、私が独身の時からですから
40年近くになるのだと思います。
大泉学園にある大吾という和菓子屋さんのお菓子です。
最初は、大吾と呼んでいました。
昭和天皇が欧州に行く際のお土産として作った和菓子で、
献上品として「爾比久良」と名前が付きました。
母は、会社のお歳暮として使ったり、色々な方に、
この上品で美味しい和菓子を差し上げていました。
当時は、デパートにはなく、大泉学園のお店だけでしか
買えない希少なお菓子でした。
よく、大吾のお菓子を広めたと言っていましたが、
大吾のご主人が、家に「爾比久良」を届けてくれていました。
娘が幼稚園の時、母が幼稚園の先生にも「爾比久良」を
差し入れして、先生達が、また食べたいけどデパートにもないし、
意を決して、娘に「あの美味しかった和菓子をもう1度食べたいと、
おばあちゃまに伝えて」と言ったこともありました。
娘は、ちゃんと母に伝え、勿論、母は即座に取り寄せていました。
最近、日にちが決められてデパートにも入荷するらしく、
買えた友達から、頂くことがあります。
友達も、母を思い出すのか、手に入ると、私に届けてくれます。
黒糖が、新しく出来たらしく、それを頂きました。
従来のは、まわりが黄身アンで栗に小豆。
黒糖は、黄身アンに黒糖を混ぜ、白アン、栗は渋皮ごとです。
まず、お仏壇にお供えしてから
久しぶりに、やはり大吾は美味しいな~
黒糖も甘さが押さえてあり、しっとりと美味しいわ~
娘達も、大好きだったから、今度、黒糖を味見させてあげよう。
などと考えながら、近所の友人と堪能しました。